教養教育高度化機構シンポジウム「初年次教育」開催報告

2014年3月12日に教養教育高度化機構シンポジウム「初年次教育」を開催しました。

2名の学外からの招待講演者を含めた8つの講演と教養教育高度化機構に所属する8つの部門からのポスター発表があり、110名を越える方々にご参加いただきました。招待講演では、内閣官房の菱山豊先生(文部科学省研究振興局大臣官房前審議官)と、初年次教育学会前会長である同志社大学山田礼子教授にご講演をいただきました。

 

本シンポジウムは二部構成で行われ、第一部では「初年次教育に求められるもの」というテーマのもと、最初の松尾機構長の挨拶の後、石井研究科長より「初年次教育とリベラルアーツ」と題した基調講演が行われました。続いて、招待講演者の菱山先生より「研究力の現状と課題」、山田先生より「日本の初年次教育の動向と欧米の潮流」と題した講演を賜りました。

第二部では「東京大学における初年次教育への取り組み」をテーマとして、東京大学の教員による一般講演が行われました。東京大学では現在、学部教育の改革が進められており、来年度から新たに全学生に対して初年次チュートリアル授業である「初年次ゼミナール」が始められます。その授業の構想について、田中純教授および増田建教授から講演が行われました。その後、前総長補佐で大学院教育学研究科の小国喜弘教授より、全学で行われた初年次教育についてのアンケート結果についての講演、そして中尾まさみ教授より教養学部における初年次での英語教育の取り組みについて講演が行われました。限られた時間の中ではありましたが、実りある議論が行われたと考えております。また第二部終了後には山田先生より講評を頂きました。初年次教育の重要性についての認識を新たにするとともに、今後の東京大学における初年次教育への取り組みを発展させていく必要性を痛感いたしました。



また教養教育高度化機構の各部門の活動や初年次教育への取り組みについて、ポスター発表の形で報告が成されました。シンポジウムの講演後には軽食を取っていただきながら、各部門教員と参加者の皆さまとの間で活発な議論が行われました。

各部門のポスター閲覧できます(ファイルサイズ:7.2MB)



アンケートの結果から、多くの参加者の方々に本シンポジウムの意義を感じて頂けたものと考えております。本シンポジウムにご参加いただいた皆様、ならびに開催にあたりご支援、ご助力いただきました皆様に厚く御礼申し上げます。